波佐見高校はなぜ1点リードを守れなかったのか

台風5号の影響で、開会が1日順延し、8日に第99回全国高校野球選手権大会が開幕した。

同日全国から予選を勝ち上がった49校が開会式に思い思いの気持ちを込めてのぞんだ。

開会式直後の第1試合

長崎県代表の県立波佐見高校と滋賀県代表の県立彦根東高校の開幕カードで幕開けした。

浜風以上の風がレフトスタンド方向へ流れ、この風によって両チームのバッテリーは相当苦労していると感じた。

さて今大会公立高校の出場はわずか8チーム。

そのうちの2チームが開幕戦で激突。

いつも思うのだが、高校生の大会で、公立も私立も無いと思うのは、自分だけか。

公立は善で私立は悪のように、報道されるし、話題に上がる。

そんなに言うなら、公立と私立、別々の大会にすればいいんじゃ無いか?

大人の都合で、公立や私立が存在し、やっているのはみんな同じ高校生じゃ無いか。

私立は予算が潤沢にあり、越境入学し、いわゆる外人部隊で編成し、どこかのプロ野球球団のように、選手を集める手法。

でも私立は高校として認められているんですよね?

甲子園に出場していいんですよね?

個人的におらが地元の高校を、ずっと応援する。選手たちは小学生の頃から知っているので、その子供達が甲子園を目指して頑張っているから公立高校を応援する。

マスコミや大々的に報道することじゃ無いだろう?って思っています。

もう一度言います。大人が決めたルールの中で、全国の高校生は頑張っているんです。

この試合の彦根東なんてその最たるチームじゃ無いでしょうか?

さて話を戻します。

波佐見高校が2回今大会第1号ホームランで先制し、スコアが動き出す。

一進一退の攻防が続き、5−4で波佐見高校が1点リードで、9回を迎えた。

ここで今一度、彦根東高校が普段置かれている環境を確認してみましょう。

彦根東高校は、なんと校舎が彦根城の敷地内にある。

そんな環境なので、グランドでバッティング練習ができないそうだ。

そんな環境で甲子園に出場なんて凄すぎます。それも今回が初めてではなく、春夏合わせて過去4回出場しているんですよね。

施設が充実し、選手を集めている私立は何してるんだ?って言う方もいるでしょうね。

彦根東は、学校でバッティング練習はできないので、週2、3回バッティングセンターに通って練習しているんですよね。

バッティングセンターに行ったことある人は、わかると思いますが、いい当たりをしても結果がわからないんですよね。

逆にその「わからない」が逆に集中力が出るし、力みが出ないで、練習ができるのでは無いでしょうか?広いグランドでバッティング練習をすると、どんな当たりか、どこまで飛んだかがわかるので、次はもっとこうしようとか、あぁしようとか余計なことを考えてしまう。

しかし、彦根東ナインは、バッティングセンターのような狭いところで、練習しているので、黙々とバッティングを続けることが効果を生んでいるんでしょう。

さぁそんな予備知識?を入れてこちらをご覧ください。

高校時代、マスクをつけてキャッチャーをしていた管理人ですが、このシーンは彦根東の集中力や、バッティングに注目されるでしょうけど、波佐見高校のバッテリーに注目しました。

この映像は彦根東の9回裏キャプテンの松本君が、代打で登場し、見事センター前にヒット。

バントで送って、1アウト2塁の状況。

カウントは1ボール。

そこで隅田君はアウトコースの低めにストレート。

と思いきや、甘く入ってセンター前に打たれる。

2塁ランナーのスタートが遅れてホームに還れなかった。

左ピッチャーなので、もう少しリードを広げて、自分の左側に飛んだ打球なので、早くスタートは切れたはず。解説も盛んにその辺は言っていたけど、管理人もそう思う。

管理人も高校の時、この2塁からの走塁はなんども練習し、失敗すると、監督からの愛のムチが飛んだり、罰も与えられた。

そんな話はどうでもいいが、無理に同点を狙ってアウトになるよりは、結果1、3塁になった。この時にバッテリーはどう思ったか。

ラッキー同点にならなくてよかったじゃん。

ヤバっ、打たれた。1、3塁だ。抑えなきゃ。

管理人は後者だと感じてます。隅田君の表情がそんな風に感じた。

ここでちょっと戻ると、センター前に打たれた2球目。

結果論だが1ボールから、アウトコースでストライクを取りにいってよかったのか?

管理人ならあの場面は、もう1球ボールを使いたい。

どこへ投げるかと言うと、インコースに速い球を投げさせたい。決してストライクを取るのではなく、撒き餌のボールを投げさせたい。結果フォアボールでもいい。1、2塁にして守りやすくした方が、精神的にいい。予定外でなるなら想定内で試合を進める。大局観では1アウト1、2塁ならOKでいて、バッターでは2ボールに、強くインコースを意識させて、その後のボールで打ち取るって意識していけば、あんなに簡単にまっすぐをセンター前に打たれることは無いと感じた。

まぁ過ぎたことは仕方ない。気を取り直して1アウト1、3塁で点が入らなくてラッキーと思って、2番の朝日君を迎えれば問題ないと、管理人ならピッチャーに声をかける。

2番の朝日君を迎えて、バッテリーはどんな風に、何を考えていただろう。

解説にもあるように、スクイズを頭に入れる。それは当然だ。

でもキャッチャー目線で見ると、左バッターの方がスクイズは、外しやすい。

ウエストしても、走って来る3塁ランナーの方だし、構えている時も、左目の視線に3塁ランナーを置いておける。

と言うことは、相手ベンチもそう簡単にスクイズをやって来るとは考えにくい。

そこで彦根東がとった作戦は、1塁ランナーを走らせ、ダブルプレーをさせないようにゴロを打って、3塁ランナーもスタートを、まずは同点と言う作戦だ。

初級はあえてスクイズのジェスチャーで、ボールにさせる。

この2球目の前でも解説はしきりにスクイズで同点にして、ランナー2塁に置いて3番を迎えると、セオリーだけを話していた。

そして注目の2球目はアウトコースへストレート。これを簡単に見逃した。

ここでバッテリーはどう思ったか?スクイズは無いと判断したか?

カウントは1−1である。慎重にも慎重をきたす場面だ。

しかし、波佐見バッテリーは不用意にまっすぐを投げた。

あえて不用意といったのは、管理人はそう見えた。早く2ストライク目が欲しくて投げたように見えた。勿体無い。まだボールは2つ使えた。仮にフォアボールになって満塁だとしても、何度も言うが、想定内の満塁なら怖く無い。一番悪いのはビビって投げてのフォアボールだ。

結果論だから仕方ないが、もっとボールを使う余裕が、波佐見バッテリーには欲しかった。

普段からストライクを投げる練習だけではなく、ボールをどう使って、カウントをよくするか。毎日練習していれば、いつだってストライクは取れる。いかに普段の練習から心がけているかだ。

朝日君に簡単に投げた3球目で試合は決まったといっても過言では無い。

同点になった場面で、1番の村川をマウンドに送った波佐見ベンチ。

他の方も言っているように、イニングの頭から、使えばいいのにと言われていますが、もしかしたら調子がよくなかったのでは無いでしょうか?もし県大会の時の調子なら9回は下位打線だし、頭から投入でしょう。

多分9回裏のこの場面では予定外の村川君投入だったでしょう。

実況も満を辞してと言っているが果たしてそうだったのか?

なんとか隅田君で9回を逃げ切りたいとベンチは考えていたのでは無いか?

0点に抑えてきたのならともかく、表情は疲労困憊に見えたのは管理人だけか。

そして3番高村君を迎えて、まず初級。

変化球が高めに上ずる。2球目はストレートが低めに伸びず。

これを見ただけでも本調子には見えなかった。

3球目はアウトコースに完全なボール。4球目は変化球。ストライクに見えるがボールと宣告された。1球もストライクが入らずフォアボールで2アウト1、2塁。

これもフォアボールで1、2塁にしてもOKと言うピッチングならいいが、この場面はストライクが入らず結果的にフォアボールだろう。

ここでキャッチャーの山口裕君がタイムをとってマウンドへ。

キャッチャーもいろいろあるが、気合を入れるキャッチャー、ニコニコしてリラックスさせようとするキャッチャー。

村川君の性格もあるが、ここは一発気合を入れてもよかったのでは無いか。村川君のお尻でもミットでポンポンッって叩くだけでも違うし、ミットで村川君の胸を叩いてもよかった。

だって次はいくらノーヒットだと言っても4番の岩本君ですよ。もう歩かせるわけに行かないんだから、ここは勝負ですよね。

そしてついに最後の一球・・・

岩本君に投じた初級、アウトコースやや高めにいった。

見送ればボールだろう。しかし岩本君は、さすが4番。フォアボールの後の初級を狙っていた。コースに逆らわずに振り抜いた打球は1、2塁間を抜けてライト前へ。

ライトも好返球でバックホームしたが、タッチをかいくぐってホームイン。

一進一退の好ゲームは、彦根東が6−5と逆転してサヨナラ勝ち。

勝った彦根東ナインは本当に素晴らしいチームだ。進学校らしくクレバーな攻撃を随所に見せてくれた。それよりも圧巻だったのはセンター前ヒットを打たれた直後にセンターがファーストにボールを投げて、打ったバッターランナーをアウトにしようとしたプレーだ。

それはこちら

これは相当練習しないとできないプレーだ。彦根東ナイン面白すぎるぞ。

さて開幕戦の好ゲームは彦根東が制したが、波佐見バッテリーは頑張った。でももう少し慎重にそして大胆に、相手バッターにのぞんで欲しかった。そこまで勝利がきていただけに・・・

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